パルミジャーノ・レッジャーノというチーズ
最近近所にあるチーズ屋さんでパルミジャーノ・レッジャーノというチーズを買いました。
その時、店主は僕に言いました。
「チーズとは旨味である」
あまりピンと来なかったのだけど、味見でいくつかのチーズを試食させてもらうとなるほどと思った。
ふだん食べているチーズではあんまり感じなかったけど、そこで食べたチーズは熟成がしっかりしてあって、旨味が舌に広がるのである。
これには驚いた!!
これがパルミジャーノ・レッジャーノか!!
加えて、店主が”パルミジャーノ・レッジャーノ”についてのパンフレットをくれたのをきっかけに、このチーズについて一度ちゃんと勉強してみようということで、ネットの情報なども加え、僕なりにまとめてみました^^
パルミジャーノ・レッジャーノとは
全ての権利をパルミジャーノ・レジャーノ協会が単独で所有しているイタリアのブランドチーズのこと。
昔から今でも、このチーズの生産には経験と、配慮、情熱を必要として、チーズ職人の実力が、チーズの美味しさに直結しているという貴重な食べ物である。
パルミジャーノ・レッジャーノの発祥地は、イタリア北部のパルマ、レッジョ・エミーリア、モデナ、ボローニャ辺りと言われていて、マントバでは牛乳の生産とチーズの育成の両方が行われている。
パルメザンチーズとは違うの?
パルメザンチーズとはパルミジャーノ・レッジャーノのアメリカ英語名であるので基本的には同じ物である。
しかしパルメザンチーズの熟成期間はパルミジャーノ・レッジャーノよりも短く、安価である反面、風味も及ばないので、気軽に使える代用品という位置づけになる。
ちなみに日本へはアメリカから”粉チーズ”として入ってきていた。
日本ではそのうち、パルメザンチーズ=粉チーズというイメージが定着している。
DOP規格の認定を受けたものだけが名乗れる
パルミジャーノ・レッジャーノはブランドチーズなのでDOP規格※を満たさないと名乗る事はできない。
なのでアメリカや日本、アルゼンチンなどでもパルメザンチーズは作られているけど、欧州ではパルメザンチーズと名乗る事ができない。
パルミジャーノ・レッジャーノの名前の由来は地名からきており、パルマ、レッジョ・エミリア、モデナなどのエミリア・ロマーニャ地方で作られ、DOPの認定を受けたものだけが刻印を押されて「パルミジャーノ・レッジャーノ」を名乗ることができる。
※シャンパンや神戸牛などのブランド食品も同じく、名乗るためには特定の産地で作られたという規格の認定が必要。
牛乳からパルミジャーノ・レッジャーノに変わる時
パルミジャーノ・レッジャーノの270,000頭の雌牛から採られた牛乳は搾乳から2時間以内にチーズ製造所に運ばれる。
いかなる添加物や加工をすることなく、天然の牛乳を使用して作られる。
1キロのパルミジャーノ・レッジャーノの為に、16リットルの牛乳が使用される。
36キロのパルミジャーノ・レッジャーノだと、約600リットルの牛乳が必要になる。
完成までの10の過程
1、牛乳
2、乳清を加える
3、天然の凝乳酵素を加える
4、スピナトゥーラ(スピーナをいう器具で凝乳を細かく砕く)
5、加熱
6、取り出し
7、形成(「ファッシェーレ」と呼ばれる型に入れられる)+マークの押印
8、サラトゥーラ(塩漬け作業)
9、熟成期間
10、鑑定後、合格マークの焼印
鑑定でカテゴリー分けを
パルミジャーノ・レッジャーノは2年以上熟成したチーズであるのに対し、
パルミジャーノ・レッジャーノMezzanoは12ヶ月の熟成のチーズである。
そしてチーズ所有者の希望でパルミジャーノ・レッジャーノEXTRA(orEXPORT)という、より上質を保証するマークがある。
パルミジャーノ・レッジャーノの栄養について
主にタンパク質と脂肪である。(炭水化物はゼロ)
それに加え、ビタミンA、リボフラビン、ビタミンB12、ビオチン、カルシウム、リン、亜鉛などが含まれており、栄養価の高い食品と言える。
タンパク質やカルシウム、ビタミンを多く含むことから児童にも推奨されている。
消化が良いことから、アスリートやスポーツ選手の栄養管理にも適している。
カルシウムやリン、ビタミンを含む事から、老人にも効果的。
パルミジャーノ・レッジャーノの保存方法は、アルミホイルやラップに包み、冷蔵庫へ。
そして賞味期限は数ヶ月ぐらいもつようだが、店で買う時は1ヶ月そこそこが多いようみたい。
パルミジャーノ・レッジャーノを使った献立やレシピ
サラダにふりかけ、バルサミコ酢をかける。
肉や魚に振りかけて、オリーブオイルをたらす。
カルボナーラやリゾットなどに。
またレシピは追加していきます^^